attackman’s blog

アタックするんだ

何のためにアタックするのか

罵声の意味を考える

 「ローリング解除後にアタックしたら罵声を浴びた」

 

仲間から聞いて驚いた。自分の記憶を辿ってみると、そういえば「まだ早いぞ!」「まだ行くなゴルァアア」「この〇〇野郎、タヒね!」と注意されたことがある。 

  罵声マンはなぜ声をあげたのか。アタックマンがセオリーに反したからだろうか。

 いや、そうじゃない。罵声マンはアタックマンにペースを乱されるのが困るから、自分がついていけないから、ラストで一発勝負できないから怒っているのだ。

 

 

 アタックについていくか、それとも放置するか。

 

 この選択を迫られるとき、基本的にはアタックについていくべきだと私は考える。

 

 約1年ぶりとなる2回目の更新(笑)では、いわゆる「ファーストアタックの目的」を考察することによって、このことを知的に探究してみたいと思う。

 

「集団の破壊=ふるい落し(=落車回避)」が目的のアタック

    上位カテゴリのレースにもなると、出走するレーサーはフィジカルも走りも強いひとばかりだ。

    レース序盤から「集団の破壊=ふるい落とし」を目的とした強力なアタックがかかる。

 アタックマン(ア)にたいして、即座に反応する追走者(追)、追走者に脚を使わせて追いつこうとする賢者(賢)が現れ、逃げ集団の形成が目指される。

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 追走列車が(ア)に追い付くころ、(追)はフィジカル的に一番つらい。

 しかし(追)は(ア)の後ろに張り付く選択は採らない。そのまま一気に前にでて巡航速度を維持しようとする。むしろ集団の巡航速度を上げようとするのだ。

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    このような選択をするのは次の理由に拠る。せっかく脚を使って追いついたのに、巡航速度を落としたら、

  1. 後方集団にダメージを与えられず、集団に追いつかれてしまう。
  2. アタックはムダ、自分の足の無駄使いになってしまう。
  3. 積極的なレーサーを殺してしまい、つまらない消極的なレースになる(上位カテゴリでは通用しない)。
  4. グライペルおじさんとスプリント勝負になってしまう。

強いレーサーはこのことを熟知しているように思われる。

 

ビギナーからの脱却、ポイントはどこにある

   したがって、(チーム戦だったりツールのような走りを除けば)逃げ集団にはりつく金魚のフンマンやローテに消極的なNEGATIVOは、高いレベルのレーサーとはいえない。

 そして、逃げ集団の形成過程においても、アタックマンや追走者を殺さないような走りをしているかどうか、積極的にローテをまわそうとするかどうかをみて、ホンモノの賢者かどうかを判断するべきだ。彼らを殺してしまえば集団に追いつかれてしまうからだ。

 それゆえ、ビギナーの走りから脱却できるポイントは、自分でアタックをしかける、他人のアタックに上手に乗る、積極的にローテをして逃げ集団のスピードを維持し続けようとする、ここにあると思われるのである(賢者は無駄足を使わずにローテに参加していることを忘れてはいけない)。

   POSITIVOからすれば弱者と戦うのは落車リスクを抱えるだけ&リスクの高いつまらないレースにお金を払うだけ。

 

    他人のアタックによってふるい落とされず、自らのアタックでふるいにかけること、他人の足を使って賢く逃げに乗ること。こうして本当に強いレーサーたちが選抜されていく。

 

 アタックをしかけ、アタックに反応し続け、上手くサボりながら前で展開し続けたレーサーがもっとも強く、表彰台に立つべきレーサーだと私は考える。

 

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注:キレのないアタックには誰も反応しない(Photo by 大富豪BASS兄@BASS_MEG