遊び場の話
客がいて遊び場がある
エンデューロにはいろんな趣向をもった仲間が集まる。
チームで参加するひと、ソロなひと、キングなひと。
レース初心者から百戦錬磨まで、トレーニングしてないひとから中毒者まで。
どちらが良い・凄いということではない。
この世界にはありとあらゆる人がいて、多様なひとがイベントに集まるからイベントが成り立つ。
人が集まらなければ遊び場は減る。
「周回遅れ」
という言い方は先頭を基準にしたものだ。
競争だからそういう言い方になるのだが、レースは万人のためにある。
エンデューロには脚キリがなく、時間内にめいっぱい遊べるのが魅力だ。
で、問題なのは周回遅れな方に対する眼差しと言葉。
「どけ~ジャマだ~ハジに寄れ~(#゚Д゚)」
「周回遅れはもっと左寄れゴルァアアア( ;゚皿゚)」
だからお前はヘッポコなのだといいたい。
周回遅れな方々は、申し訳なさそうに、遠慮して走っているようにわたしにはみえる。
その上、こんな罵声を受けて、またこのレースに出ようと思うだろうか?
参加者が減れば遊び場も減る。
ひいては業界全体の不利益につながる。
他人事じゃない
はじめてエンデューロにでたとき、私も周りに習い罵声を上げてしまった。
その直後、なんかこれは違うと思い同調するのをやめた。
その後、サポートライダーである実業団レーサーは殺伐とした集団を叱ってくれた。
弱者への想像と配慮を欠いた人間は、真のレーサーになれないんじゃないか。
あらゆる側面で強くなり優しくなり、趣味を満喫したいと思うわけです。
みんなで楽しい遊び場を作っていきましょう。