鋼鉄のハム固日記

日記になってないし

「ニセコクラシック2017レースレポート」を問い直す(仮)

主観と客観の解離

 前回のレポートでは、レースの記憶が鮮明なうちに、何を考えながら走ったのかを書いた。これは大事なことだと考えている。その一方で、レースで計測したパワーデータを開示しておらず、客観的なレポートとは言いがたい。

 試しにログを分析してみると、7倍(倍=w/kg)での登坂を維持しているわけではない(それができればコンタドールにも勝てるらしい)。瞬間パワーが脳裏に焼き付いて、キツかった根拠にしたくて、数字が一人歩きしたということだろう。

 要するに「主観と客観の解離」が明らかになってきた。そこで、ログを具体的に分析しつつ、ギャップを埋める作業を進めたいと思う。そういうことが今後の成長に必要だと師匠から教わった。ありがたい。

 

何をどう分析するのか

   まずはじめにご覧いただきたいのは、下のデータである。

f:id:attackman:20170712163301p:plain

 これはStravaのFlyby機能を使ったもので「どこで、何分差がついたのか」が一目瞭然である。

 ここで選択させていただいたライダーは、トップライダーの典型として年代別3位の岩島さん(青)、格上&クライマーであるCUBEの居鶴さん(オレンジ)、CX1上位ライダーで長い時間ご一緒したRCCの窪田さん(ターコイズ)である。いうまでもなく黒が私だ。

 まず指摘しなければならないのは、登坂の度に差をつけられている点である。特に20㎞地点からの登坂、65㎞地点からの登坂はその典型だろう。前半の登りを終えた時には、先頭集団から8分差をくらっている。

    単独と集団では事情が異なるとはいえ、下りや平地では致命的な差がついていないことから、「どれだけ集団にぶら下がって登れるか」が重要なことを教えてくれる。

    したがって、まずは前半の登坂に対象を限定して、ログやパワーデータを詳細に分析することが重要と考えられる。チギレた箇所やその前後の分析を通して、踏ん張りどころの具体的把握や課題の抽出ができるはずだ。その上で、登坂で勝負が決まっていることから、6つの登坂を分析してタレ具合をみれば、現時点での耐性をそれなりに明らかにすることができるだろう。きっと。(続く)